ふるさと納税を利用した寄付をしようとブログの記事をチラホラみかけるようになりました。
被災した方に義援金が届くことは有意義なことなので、寄付そのものはいくら行ってもいいことだと思います。ただ、ふるさと納税を利用した寄付に対してかなり違和感を感じるのです。
地方から都市に出てきた人の場合には自分の出身地方ではなく、いま住んでいる都市に税金を収めるようになります。そう、納税できる年代までに受けた教育などの公共サービスは地方が負担し、都市はその成果だけを受け取っているという問題がありました。なので、ふるさと納税によって税金の一部を地方に還元しようと考えられた制度です。
また、ふるさと納税を行うと、その行った年の翌年の所得税、自分の住所地に納めるべき住民税から、ふるさと納税をした金額が控除されるようになります(ただし限度はありますが)。つまり税金を別の市町村に先払いしているだけの制度なのです。寄付ではないのに、寄付をしたという意識が味わえてしまうというところが恐ろしいのです。
みながみな、ふるさと納税をしたらどうなるのでしょう。その町に入るべき税金が他へいってしまう、公的サービスが維持できないことになります。やはり寄付というものは自分の腹を痛めてこそというもの。なので、ふるさと納税という制度を利用せず、寄付をしましょうといいたい。