iPhoneからMacbookと立て続けに買った自分がいる。
なぜだろう、その訳がこの本を読んで分かったような気がする。
ジョブズがアップルにとってiPhoneが重要であることを語った場面で
株主価値や市場シェアに触れず、ただ、優れた体験というビジョンを語った。
「iPhoneというのは電話産業を根底から変えるんじゃないのかと思っている。電話をかけたり連絡をとったりという面で、今までにないパワフルな何かを我々に与えてくれるんじゃないかと。iPhoneには、べすとのなiPodが組み込まれている。ポケットに入る大きさなのに、ホントのブラウザーでインターネットが使える、ホントの電子メールが使える、グーグルマップも世界一優れたやつが組み込んである。iPhoneなら、この全部をポケットに入れて持ち歩ける。しかも10倍も使いやすいんだ」
ジョブズは「どのように」の前に「なぜ」を説明するのだ。
そう、iPhoneを手にしたら、Macを手にしたら…というワクワク感を買っていた。
素晴らしいモノがあっても、このワクワク感は伝わらない。伝えるためには何かが必要。そのためのプレゼン本。大勢の前で話す技術だけを紹介している訳ではなく、仕込みの段階からが重要であることを解説しているので、プレゼン以外に文章を書いたり、他人に説明をする場合にも応用が効くのです。
スタンフォード大学でのスピーチなども事例として挙げられており、プレゼンの技術もさることながら、ジョブズの仕事に対する考え方も学べてしまう。どこかで「単なるプレゼン本ではない」と目にしたのですが、まさしくそのとおりだと思います。
日経BP社
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